こんなにも
あたたかい
日差し
こんなにも
素敵な
想い

ありがとう

点滅の信号が
赤に変わり
それから青に変わる
猫の欠伸を横目に
歩き始める
凍りついたアスファルト
輝きながら
溶けていくだろう
僕は
歩き始める
いま 
ここから

あまい夢
溶けて
ほんの僅かな
幸せ
感じてみたい
やさしい日
私への
バレンタイン

無音が
切りつける
そのナイフを
あなたに握らせたのは
私ね

心が削られていく
芯がでるまで

痛いのは私じゃなく
きっと
あなた...

ごめんね

雲の切れ間の
日差しに
少しだけ
顔をあげて
額に
感じる風
その冷たさに
見つけた
真実の色
太陽に
手が届きそうな
青空

粉雪が
舞う
風に舞い
心に
溶ける
薄月の夜

冬の朝に
あなた
佇む
その手に
握り締めた
慟哭の
拳
振り下ろす先に
戸惑いの
横顔
空気のように
ただ
いるだけの
私
だけど
わけてください
あなたの
哀しみを
その
やるせなさ
この手に
零してください

あなたの
悲しみの声
響く
あなたの
辛さが
空に
木霊する
こころ
支えてるよ
遥かな空から
祈りを込めて

きらきら
光る
月の霜
眩しすぎて
星屑
零れる

冷たい雨が
窓伝う雫
風に追われた
落ち葉は
音をなくして
力失う
そして
哀しみだけが
小さく
流れゆく

灯明の
木立の中
見上げる星空は
明けゆく前の
凍る
静けさ
ざわめきの
余韻に
取り残されて
佇むだけ
あなたと歩いた
この道