Menu
 
Vol. 10

seaside '99.08.27.
sandglass '99.08.22.
cut '99.08.22.
quietness '99.08.14.
rainbow '99.08.03.
shower '99.08.02.
星の船 '99.08.01.
既望 '99.08.01.

seaside



ごめんね
届けきれない
言葉を
もてあまし
あの雲の雨に
濡れながら
ただ
ここにいる

sandglass



おちてゆく
砂ばかり
眺めていた
減り続ける
砂ばかり
止めようと
していた

溜まりゆく
砂を
受け止めること
忘れていた
大切なもの
みんな
ここにある

cut



笑わないで
少女でも
あるまいし
失恋したなんて
言わないから

笑わないで
生まれ変わるため
なんて
言わないから

落ちゆく髪に
さようなら

それだけ

quietness



たおやかな
心でいたいと
願う

薄墨の雲さえ
美しく
ときめき
溢れだす

こんな
想い まだ
ここに
ある

夜の帷の
すこしまえ

rainbow



流浪の旅に
憧れ
辿り着いた
昨日の空
いつまでも
どこまでも
変わらぬはずの
夢を越えて
今日もまた
歩き続けよう

あの
虹の袂まで

shower



雨の匂い
風に運ばれ
静かな
景色
連れてくる
より深く
碧葉
萌えながら
心の水面に
波紋を
たててゆく

星の船



想いをのせて
さやめく夢だけ
伝えてほしい
煌きながら
消えゆく星への
願いごと

既 望



ねえ
しってる?
もういいよ
なんて
もう言わないよ
いつでも
終わりの夢に
うなされていた
終われば
始まるってこと
当たり前だけど
忘れていた
だから
もういいよ
なんて
もう言わない
別に
何もないよ
ただ
いつでも
始まりだと
信じてみたくなった
それだけだよ

笑っちゃうね

← BACK NEXT →

HOME