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Vol. 6

time '99.03.29.
moon ship '99.03.26.
tear '99.03.25.
春雷 '99.03.17.
Rain DogsU '99.03.15.
deary '99.03.12.
Rain Dogs '99.03.10.
雨月 '99.03.06.
for you '99.03.03.
PRIDE '99.03.01.
Star '99.03.01.

time



空の色のように
心の色が
見えればいいのに

海の水のように
心の重さを
この手に感じればいいのに

まわり続けた歯車が
哀しそうに鳴いている
光の天幕が
胸の中で
風に揺れてるよ

moon ship



静かな ざわめき
高い空に吹く風
月の船を
見送る星たち
私も乗せて
あの人のもとへ
連れていって
夜明けが来る前に
光に溶けて
あの人を包みたい
あなただけを
包みたい

tear



桜色の陽射しに
抱かれて
あなたの夢をみた
不安も
哀しみも
後ろめたさも
消えていた
夢の中
やさしい光がそこにある
逢いたくて
そばに いたくて
せつなくて

ただ せつなくて

春 雷



色褪せてしまった
ばか騒ぎのパーティー
生温かな 風が
鼻孔の記憶を 呼び覚まし
湿った 空気に
息が咽かえる
青白い 光が
過去を串刺しにして
夜明けの 街に
飛び立つカラスたち
孤独な夜を 抱きしめて
数えてきた幾つもの 切なさが
こだまする

Rain DogsU



雨に打たれながら
現実をみつめている

点滅の信号は歪みながら
孤独に囁きかける

なにも 失うものなど無いのに
何かをなくした気がする

忘れた言葉が
木霊のように響く

どこへ 行けばいいのだろう
なにを 探せばいいのだろう

したたる雨が目に流れる
痛いんだ 目が
動けないんだ ここから

deary



暖かな 陽射し
昨日と違う 風
薫り 高く
空が 透き通る
飛んでおいでよ
ここまで
言葉はいらない
光の音楽に
目を閉じて
疲れた羽根も
休ませよう
また 飛べる日まで
いつまでも
そばに いるから

Rain Dogs



想いが宙に漂う
震える 身体
きっと 同じ心
たぶん 同じ愛
けれど 違う 言葉
憎みきれない
中途半端な感傷
傷付け合う心
求め合う想い
意味の無い涙と
悲しい 笑に
心が
引き裂かれていく

雨 月



出せない 手紙を
書き続け
来ない 返事を
待ち続けた
そんなに 遠い昔じゃない
届かぬ 想いを
忘れたふりで
風化させようとしていただけ
打ち返す波のように
繰り返す 想い
悲しいだけの 毎日
誰よりも 愛しくて
心を 抱きしめる
唇に 滲む血
海の匂い

for you



月の鏡にうつるのは
あなたへの 想い

群青を照らす光に溶けて
あなたの 憂いの傍に

星の林の ざわめきも
ときめきも

やさしい色に染めて
あなたの 肩に

気づかないで

あなたのそばに
いたいから

PRIDE



受話器の向こう
懐かしい声
少し 変わったみたいね
なにもかも壊してでしか
先に進めない あなただった
そう・・・結婚したの
縛られたくない あなたが
今は 縛ってる?
笑っちゃうわね
変わってしまったものと
変わらないものが
互いに 同居している
傷付け合った 昔も
認め合いたがる 今も
あの頃には 戻れない事を
知っている
狭い理解で 慰め合うのは
お断りだわ
そうよ 私は変わっていない
壊れたものは
もとには 戻れない
もう二度と 戻さないの

Star



流れる星が観たいと
君が言ったから
真夜中のドライヴ
君の笑顔がみたくて
ここまで 飛ばしてきたけど
星たちは 曇り空の上で
パーティーしてる
となりの君も 曇り顔
いつまでも ここにいようよ
流れる星が 観られるまで
君と二人なら
朝がきても 次の夜を
待っていられるよ
曇り空のせいじゃないね
君の 浮かない顔
だから 見せてあげたい
流れる星たち
夜空にむける瞳が
誰かを見ているけど
いいんだ
君の 笑顔を
見せておくれよ

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