流せずに 呑み込んだ なみだ と 想い を 砕いて 空に蒔こう 星には なれないけれど いつか 雨になり いつの日か 雪になり 流れるように 消えるよう 空に 蒔こう
ここに いることを 許されるなら 夢の中で 詠いつづけよう 吹く風にのる 鳥になり あなたの心が いつまでも 安らぎに 満たされる そんな 歌を 詠いつづけよう 夢の中で 許されるなら
檸檬の月を かじって ごらん 光の雫 目に しみるから 今夜は 泣いても いいんだよ
高い空の色 柔らかな陽射し あつめて 君に あげたい
夏が 色褪せて ゆく 鳴く風のメロディ 手首の香りに 絡みつく 笑う雲のメモリィ 髪に隠れて 揺れる ねぇ その前に 抱きしめて うしろ 向いているから
帰りそびれた 夜の 群青は 草の匂いの 霧 ひんやりと せつなの 繋ぎめ ぼかすように 夢の続きを 忘れさすよに 消えていく 夏の朝