手に掬う 空 揺れながら 零れた 涙の波紋
走り続け 叫び続ける あなたの 軌跡が 心に すとん...と 落ちた あの日の 月の影
心が宙を さ迷いながら やっと 見えてきた ほのかな灯かり 自分を もう一度 知ることの 歓び いつでも 空を 見上げていたいから もう少し ここにいさせて
あなたの 哀しみに 雨が 痛みを 教えてくれた やるせない 口紅の色に ひび割れる 海の窓
あなたの涙 月の雫... 季節はずれの 朝顔が 震えてる そうね 寒いだけ もう 陽が昇るから きっと あたたかい 光が あなたを 包んでくれる
風の声 心 吹き抜け 明日へ 私は 今日に 立ち竦む せめて 昨日の夢 振り向かぬように 空をみつめて 今日の私 抱きしめる
遠い空 風が届くなら 伝えて欲しい 顔をあげて 空を 見ていると 裸の気持ちで 逢うために
わけもなく 哀しくて あたたかさに 痛む胸 薄曇りの 空 置き忘れた 涙が みつからない