Vol. 19

within'00.10.15.
love'00.10.07.
moon'00.09.19.
still'00.09.06.
and'00.08.26.
mist'00.08.07.

within



流せずに
呑み込んだ
なみだ
と
想い
を
砕いて
空に蒔こう
星には
なれないけれど
いつか
雨になり
いつの日か
雪になり
流れるように
消えるよう
空に
蒔こう

love



ここに
いることを
許されるなら
夢の中で
詠いつづけよう
吹く風にのる
鳥になり
あなたの心が
いつまでも
安らぎに
満たされる
そんな
歌を
詠いつづけよう

夢の中で
許されるなら

moon



檸檬の月を
かじって
ごらん
光の雫
目に
しみるから
今夜は
泣いても
いいんだよ

still



高い空の色
柔らかな陽射し
あつめて
君に
あげたい

and



夏が
色褪せて
ゆく
鳴く風のメロディ
手首の香りに
絡みつく
笑う雲のメモリィ
髪に隠れて
揺れる
ねぇ
その前に
抱きしめて
うしろ
向いているから

mist



帰りそびれた
夜の
群青は
草の匂いの
霧
ひんやりと
せつなの
繋ぎめ
ぼかすように
夢の続きを
忘れさすよに
消えていく

夏の朝

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